AMERICAN SEA ILAND COTTON (アメリカン・シーアイランド コットン)
再び故郷アメリカで栽培され「幻の綿」と呼ばれた海島綿のDNAを100%受け継いだ アメリカン・シーアイランドコットン
海島綿(シーアイランドコットン)とは、
カリブ海において最初に商業栽培された綿の原種の一つであるバルバデンセ種をルーツに持つ最高級綿です。その綿の中でも、規定で定められた繊維の長さ以上の綿を「超長綿」と呼びます。現在生存するSuvin,Giza,Pimaなどの超長綿はすべて海島綿と現地種を交配させて開発されました。
シーアイランドコットンは、16世紀後半にイギリスが西インド諸島(南北アメリカ大陸にはさまれたカリブ海域にある群島)を領有した際に王室に献上されたことに端を発しその後、英国王室には「綿製品は、シーアイランドコットンで」というしきたりが生まれて以来、長きにわたりロイヤルコットンとして名を馳せた「幻のコットン」は1975年ついに日本への原綿供給が開始されます。
海島綿(シーアイランドコットン)はいわゆるブランド綿であり希少コットンでもあったため、アイテムごとに選定された限られたメンバーだけが取り扱うことが許される厳格な管理体制が長きにわたり続いてきました。時代も変わり、再びアメリカで品種改良を行い海島綿のDNAを100%引き継いで生まれたのがアメリカン・シーアイラドコットンになります。この海島綿の特性を受け継ぎ、「繊維の細さ」、「繊維の強さ」にも優れた光沢としなやかさの中にも適度なコシを合わせ持つ、オリジナルのタッチを実現しています。
紡績時の撚りが少なく、素材本来の質感を発揮できることから生まれる、シルクのような光沢と繊細な柔軟性は格別です。さらに繊維に含まれている油脂分が多く、触れたときにとても柔らかで、優れた吸水性も魅力です。超長綿ならではの肌触りをお楽しみ下さい。
HITOYOSHIでは「アメリカン シーアイランドコットン」の糸を使用して布帛(織物)とニット(編物)の大きく分けて2種類の生地を作りました。
[織物]は兵庫県西脇市で織られ、静岡県浜松市で最終加工を施した生地になります。
どちらの地域も日本国内で有数の綿織物の産地です。地域によって特色がありますが、お互いの良いところを引き出すように今回の「アメリカンシーアイランドコットン」の糸を使用して良質なシャツ生地を作成しました。
浜松の「晒し」と呼ばれる白度を出す加工を丁寧に施した上品な生地になります。
[ニット]は和歌山県で生産しました。和歌山は言わずと知れたニットの一大産地になります。
このアメリカン・シーアイランドコットン60単糸を使い国内にて32ゲージで編んだフライスより目が細かくハリ感のあるヘビーウエイトなスムース生地にシルケット加工を施し半袖と長袖のTシャツをつくりました。
Tシャツだけではなく、アメリカン・シーアイランドコットンのニット生地で作った「サルトリアルジャージー」と称して仕立ての良いシャツも展開しています。
海島綿の遺伝子を引き継ぎ、進化を遂げた最高級綿(アメリカン・シーアイランドコットン)を使用したHITOYOSHIのアイテムをご覧ください。