ダークグレーのサルトリアルスポーツシャツ長袖（4033-010-Ｘ11）

今まで培ってきた縫製技術を余す事なく用いて尚且つ使いやすい大人のスポーツシャツ

HITOYOSHIでは主に上質な綿素材をメインにビジネスユース（ドレスシャツ）のシャツ作りをしています。今回ビジネスユースだけではなく、もっと身近でHITOYOSHIのシャツを着て楽しんで頂きたいとの思いから、動きの有るライフスタイルに提案したいシャツを作成しました。ドレスシャツを縫製する上で重要なポイントとなる「襟の見え方」、「細やかな縫製」、「立体的な縫製」等、HITOYOSHIの蓄積した多くのノウハウを今回のスポーツシャツに応用しています。

ラグビーシャツをベースに【仕立て映えのするスポーツシャツ】を作ろうと考えてデザイン画を描きました。もともとタフな活動着として知られるラグビーのユニフォームには襟があり、ラグビー発祥の英国らしく試合後の交流会にネクタイを着用して出られるようにデザインされていました。衿の立体感の魅力を存分に引き立てて、きっちりと頑強に仕上げられているだけでなく紳士の風格を備えたスポーツシャツになります。

コンセプトは『紳士たれ/DRESS LIKE GENTS』

カジュアル過ぎず、フォーマルな雰囲気を楽しめるのが魅力のアイテム。年齢を問わずに着られるアイテムだからこそ、エレガントな素材を使用して大人にふさわしい着こなしを目指しています。HITOYOSHIの良さを活かしつつ、着こなしのシーンを可能な限り広げたいと思います。半袖とカフスの立体性にこだわった長袖の２種類あります。

きちんと感を残した　大人のための　えり付スポーツシャツ

「襟回り」は会話の時に「顔」の次に良く目に入る場所です。見る側の印象に大きく影響を与えるものだと思います。

※SARTORIAL SPORTS SHIRTS （サルトリアルスポーツシャツ）はニット素材を使用して柔らかい雰囲気になりますが、衿は立体的になるように成形しています。ラグビーシャツの特徴であるワンピースの襟を付けてきちんと感を残しつつ、部屋着のような軽い着心地の「スポーツシャツ」は、大人の休日スタイルにもぴったりです。

襟の立体感と自然なカーブを作る為に、襟の表地と裏地の大きさを変えて生地を裁断します。

大きさが違うものを丁寧に合わせて縫って行く事で縫い上がった襟は自然なカーブを描く事ができます。

湾曲した特注の押え器具がついたミシンを使用してシャツの顔でもある衿の縫製を行い、表側と裏側で数ミリ長さを違えて縫製することで立体感を持たせます。この一手間をかけることで、洗濯しても首のラインに自然に沿うよう衿にカーブを持たせて、着用時に襟元が角をつくらずきれいな曲線を描けます。衿羽根がやわらかくロールするので表情も優雅に見えます。

一工夫の月腰衿

ラガーシャツの特徴である羽根衿と台衿が一つなぎになったワンピースカラー、衿腰のロールがキレイになるように月腰をつけています。布帛（織物）のアイテムで使用される手法ですが、今回のジャージシャツに応用しています。無くても成立する襟ですが、背中心に月状のパーツを縫い合わせる際のカーブの中にほんの少しのゆとりを入れ込むことによって、ロールが格段にキレイにあがります。月状のパーツを縫い合わせるのは二つのパーツが曲線どうしの為、至難の業になります。

見えないところにこそ着心地のこだわりを

HITOYOSHIのSARTORIAL SPORTS SHIRTS （サルトリアルスポーツシャツ）は織物の布地で作るシャツと同じ方法で縫製しています。ニットの性質上、布地の裁ち目のループが切れてカールしたり、ループが切れないようにミシン針の形状を変えたりと、とても難易度の高い方法ですが、時間を掛けて素材の特性を理解して縫い糸のテンションを調整することで可能となりました。

※SARTORIAL SPORTS SHIRTS （サルトリアルスポーツシャツ）の縫い代始末　↑

普段見えないシャツの内側の始末にもこだわります。

可能な限り肌にあたる部分が平らになるように折り伏せ縫いを採用しており、縫製と着心地のバランスを取った設計になっています。脇の縫い目を裏から見ていただくと、縫い代が見えず袋状に内側に縫い込まれ、フラットに仕上がっていることがお分かり頂けると思います。巻き伏せ本縫いという高度な技術を応用し、縫い幅も細くすることで、シルエットがすっきり仕上がり、裏の縫い代が肌にあたってゴロつくことがなく、着心地もよくなります。

釦を隠したフライフロント

前立てのデザインは比翼（フライフロント）を採用しており、ボタンが隠れるデザインになります。このシャツの上にジャケットを合わせた場合でも前から見える釦の混雑を防ぎ、すっきりとした着こなしを表現できます。