4003-010-B11 黒いマイクロフリースのボタンダウン
フォーマルからカジュアルへの挑戦
HITOYOSHIでは主に上質な綿素材をメインにビジネスユース(ドレスシャツ)のシャツ作りをしていました。今回ビジネスユースだけではなく、もっと身近でHITOYOSHIのシャツを着て楽しんで頂きたいとの思いから動きの有るライフスタイルに提案したいシャツを作成いたしました。
ドレスシャツを縫製する上で重要なポイントとなる「襟の見え方」、「細やかな縫製」、「立体的な縫製」等、HITOYOSHIの蓄積した多くのノウハウを今回のプロジェクトに応用しています。
また着用の幅を広げられるように、「素材」、「デイリーユースに適した型紙の作図」、「デザインの構築」にもこだわり多くの時間を掛け、実現いたしました。
ワンマイルウェアってどういう意味?
「ワンマイルウェア」とは、自宅からワンマイル(約1.6km)程度のお出かけに最適な服装のこと。
部屋着ほどラフじゃないけど、おでかけ着ほど気合いは入っていない「快適な着心地とゆるさ」が魅力なワンマイルシャツを作りました。
ラフに着られる「ご近所ウェア」、ワンマイルウェアといっても、様々な着こなしがあります。
のんびり過ごす日もちょっとおしゃれなウェアを着たいと思い企画しました。
おうち時間が長い今、あなたはどんな服を着てお過ごしですか?
ラフな部屋着やパジャマ、快適さを優先して服選びをされているかもしれませんが、本音を言えば“くつろげるけど、ちょっぴりおしゃれ”が理想ではないでしょうか?
おうち時間がもっと好きになる。心地いい「ワンマイルウェア」
服装が心に与える影響は大きく、ゆるゆるの格好だと、やる気も出ず気分までだらっとしてしまうこともあります。室内で快適に着れて、そのまま近所にちょっと外出できるような格好がベスト。今回は、そんなおうち時間を楽しむための大人のためのワンマイルウェアです。
きちんと感を残した 大人のための えり付ワンマイルウェア
「襟回り」は会話の時に「顔」の次に良く目に入る場所です。襟の成り立ちは大切な儀式の装飾から発展したもので、今でも見る側の印象に影響を与えるものだと思います。部屋着にあえて小ぶりなボタンダウンカラーを付けてきちんと感を残しつつ、パーツに別布を使用することでちょっとデザイン性のある
「えり付ワンマイルウェア」を作りました。
部屋着のような軽い着心地なのに、ちょっとそこまで外出してもおかしくない少しおしゃれな「ワンマイルウェア」は、大人の休日スタイルにもぴったりです。おうち時間をもっと素敵に彩ってくれるはず。
シンプルだからこそちょっぴりデザインのあるものを選ぶのが地味にならないコツになります。
※身長175CM サイズ(46/M)を着用
※身長175CM サイズ(48/L)を着用
予定のない休日や、外出先から帰ってきた後、快適に過ごせるウェアに着替えている人も多いと思います。皆さんはおうちでくつろぐ時、何を着ていますか?
- 肌ざわりの良い素材 “ふんわり感” が魅力
せっかくのおうち時間。快適で、お肌がよろこぶお洋服を身に着けたいですよね。そのためにも「肌ざわりが良い素材」を使用しました。
毛足の短い高密度のフリース素材。フリースの毛足を刈り、回転するドラム内で、空気を送り込みながら揉み加工を行ない、ふくらみのある柔らかな風合いを持たせております。保温性や通気性に優れ、快適な着心地になります。
- 静電気の発生を抑制する生地
静電気を抑制する高性能ファイバーを使用
この生地に使用した糸は静電気の発生を抑制する導電性繊維です。
この糸を使用することにより着用時にはメリットが有ります。
●静電気によるパチパチ音を軽減します。
●ホコリや花粉の付着を抑制します。
●洗濯による制電性の低下は有りません。
生地試験はJIS L 1094のC法で実施しております。
導電性繊維を用いた生地を使用して、摩擦の際に発生する電荷量を測定します。
発生する電荷量が少なければ制電効果があるとされています。
各社で基準が異なるのですが、一般的に7μC/㎡以下だとその効果が認められます。
※マイクロクーロン
洗濯も可能な素材で、洗濯後も制電性の効力は保たれます。
制電性の効果はホコリや花粉の付着を抑制します。
外出から戻ってきても快適なワンマイルウェアにピッタリな生地になります。
- 快適感をサポートするストレッチ性
この生地はニット地のフリースになります。ニットの特性でストレッチ性に優れています。
ニット地でシャツ仕立ての縫製をするにはかなり難易度が高くなりますが、理想のワンマイルウェアには必要なストレッチ性のある素材です。
- 洗濯後のシワが気にならない
※画像:弊社にて10回洗濯後の写真
ポリエステル糸の特性でシワが残りにくく、洗濯後も軽くはたいて干すことで大きなシワは無くなり、わざわざアイロン掛けをしなくてもそのまま着ていただく事ができます。シワが気になるパーツは主に襟・前立て・カフスになります。その部分に防シワ性の強い別布を使用しています。
5. シンプルだからこそちょっとしたデザイン
ワンマイルウェアは、外にそのまま出かけることができるかどうかも重要なポイント。そのため着心地が良く自分のテンションが上がるようなデザインが必要になると思います。さりげなく襟・前立て・カフス・ポケットに別布を使用してモノトーンのクレリック仕様、部分的にストレッチ性と張り感のある素材を使用して縫製の強度を増すと共に、見ためをシャープに引き締める効果を持たせています。
6. こだわりのシルエット
快適に過ごすためには窮屈な服ではなく、身体をゆったり包みこんでくれるような楽なシルエットのお洋服が好まれます。締めつけ感がなくふんわりした雰囲気のワンマイルウェアは、自然体でいられますし、着ていてラクです。身幅にゆとりをいれて型紙を作成しています。生活の動きに合わせて軽やかに、全体的にストレッチが効いているので窮屈感はなく、程よいフィット感です。
座っている時間の長さも考慮して後ろ身頃の幅を通常より多めにとって型紙を作成しています。
赤線が「前身頃」で青線が「後身頃」になります。
座った状態では背中が引っ張られるので、後ろに多く分量を取って製図しました。見た目に大きな変化は有りませんが、着ている時間を想像しながら型紙を作成しています。
HITOYOSHIシャツはこだわりのアームホールの縫製をしているので、縫い代がごわつかず、インナーとして肌にそのまま着用しても大丈夫です。
細部まで追求したクラフトワーク
○1mmの調整を施したボタンダウン
衿元のボタンはHITOYOSHIの中でもこだわりの強いアイテムになります。
衿に適度なロール感を持たすために、1枚1枚、釦位置を調整します。
左右のボタン位置を同じにしてしまうと、着用したときに左右の襟先が平行に見えず、台衿の重なり分(厚み約1~2ミリ)が影響しています。
その為、右のボタン位置と左のボタン位置の高さを1mm単位で差をつけてバランスをとっています。
※左右のボタン位置を決定する為にゲージと呼ばれる型を作ります。
そうすることで着用時に自然な襟の見え方になります。
ボタンダウンは作り手の思いを強く反映するシャツになります。
○自然体で品のある見栄えを実現させる襟の立体感とやわらかなカーブ
襟の立体感と自然なカーブを作る為に、襟の表地と裏地の大きさを変えて生地を裁断します。
大きさが違うものを丁寧に合わせて縫って行く事で縫い上がった襟は自然なカーブを描く事ができます。
湾曲した特注の押え器具がついたミシンを使用してシャツの顔でもある衿の縫製を行い、表側と裏側で数ミリ長さを違えて縫製することで立体感を持たせます。
この一手間をかけることで、洗濯しても首のラインに自然に沿うよう衿にカーブを持たせて、着用時に襟元が角をつくらずきれいな曲線を描けます。
衿羽根がやわらかくロールするので表情も優雅に見え、昨今の肩パッドのないアンコンタイプのジャケットにも似合います。
○襟元がフィットするカーブした台襟
台襟は先端に行くほど上へとカーブを描く仕様に縫製しており、カーブをとることでトップボタンを閉じたときに首周りの吸い付きが格段に上がります。
衿元に立体感を持たせる型紙と縫製で第一釦を外しても衿元が開き過ぎず自然に首に沿うように洗練された雰囲気を目指しました。
ボタンを外した際にも襟元が美しく立ち上がり、襟開きも少なくなります。
○シャツをより美しく見せるステッチ
シャツの印象を左右するステッチ(運針幅)は細かいほどシャツがやわらかくエレガントに見えます。一般的なワイシャツは3cm間に16〜18針ですが、「HITOYOSHI」シャツは21〜24針に設定されています。この細かなステッチによって、シャツ全体が洗練された雰囲気に仕上がります。
またこの細やかなステッチで縫製するときにシワが入らないように、丁寧に合わせて縫っており、大型の機械を使っての大量生産では対応が難しいこだわりを感じて頂けます。
○やわらかさと美しさを実現する巻き伏せ本縫い
「HITOYOSHI」では普段見えないシャツの内側の始末にもこだわります。
可能な限り肌にあたる部分が平らになるように折り伏せ縫いを採用しており、縫製と着心地のバランスを取った設計になっています。
脇の縫い目を裏から見ていただくと、縫い代が見えず袋状に内側に縫い込まれ、フラットに仕上がっていることがお分かり頂けると思います。
巻き伏せ本縫いという高度な技術を応用し、縫い幅も細くすることで、シルエットがすっきり仕上がり、裏の縫い代が肌にあたってゴロつくことがなく、着心地もよくなります。
○体のラインに合わせた袖先に行くにつれ細くなるカフス
人間の腕は手首に向かって細くなっています。そのためシャツの袖筒も均一ではなく、手首に向かって細く作っているのですが、とくにカフス部分は手首にフィットするぐらい細くなるように仕上げています。
こうすることで袖が多少長くても手の甲まで隠れてしまうような、ダボついた着方にはなりません。
袖口が手首で止まり、ジャケットを着たときに覗く分量も長すぎず、スマートな着方ができるようになっています。
パンツスタイルで着こなしにバリエーションを!
寝る時以外も着るルームウェアは着心地の良い生地を選ぶ他に、動きやすいデザインもポイントになります。それには、ダボダボ過ぎないある程度体にゆとりが持てるものが良いです。パンツ選びを工夫することでライフスタイルに合わせたスタイリングが楽しめます。
●デニムパンツのおでかけコーデは大人っぽいです
●スッキリとした印象の白いデニムパンツスタイル
●動きやすさを追求したスウェットパンツスタイル
●ざっくり着られるラフな羽織ものとの相性もOKです
今回、HITOYOSHIが得意とするオーセンティックなシャツをあえて抑えつつ、多様性にチャレンジしています。デザインとしての多様性、素材のバリエーションとしての多様性、日常の着回しとしての多様性、クラフト技術を活かして「シャツのある暮らし」を表現しています。
120ポイント還元(登録会員様のみに付与されます)
4003-010-B11
50(LL)サイズのみ
黒いマイクロフリースのボタンダウン
¥13,200 (税込)