レディース・ヘアラインストライプのラウンドカラー

衿まわりが重要とされるメンズシャツで

今まで培ってきたノウハウをそのまま活用しています。

衿元に立体感を持たせる型紙と縫製で

第一釦を外しても

衿元が開き過ぎず自然に首に沿うように

洗練された雰囲気を目指しました。

台衿のボタンをとめると雰囲気が変わります。

その時々でボタンをとじてキチンと感も残しつつ、

着こなしの幅が広がります。

袖にも工夫を施しています。

当然のことですが、

レディースの袖はメンズと比べると細くなっています。

メンズとレディースの袖の型紙を図化してみました。

レディースの型紙は〝袖巾″は狭くなりますので、

〝袖山″はメンズよりも高くなります。

図を見て頂くと分かるように

レディースは山なりのカーブが強くなります。

この山なりの部分は見頃（アームホール）と

縫い合わせる箇所になるので縫製は難しくなります。

袖の型紙だけだとピンとこない感じもあるので、

アームホールと袖山の関係も図化してみました。

着心地を考える上で袖山の高さは重要なポイントだと思っています。

脇下がもたつかず、腕廻りをスッキリみせて、腕の可動域も広がるように

HITOYOSHIの型紙は袖山を高く設計しているのです。

しかしながら、

単純に袖山を高くすれば良い訳でもありません。

折り伏せ縫いと呼ばれる始末の方法は2回にステッチを分けて縫い合わせます。

カーブが強いと内側と外側のステッチに円周差が生まれ縫い合わせづらくなります。

可能な限り肌にあたる部分が平らになるように

折り伏せ縫いを採用しています。

縫製と着心地のバランスを取った設計になっています。

※折り伏せの画像

袖口にはタックが3本あります。

タックの分量を分散させ

カフスに立体感を持たせることで手首に馴染みやすくなります。

カフスのボタンの位置を少しだけ手口側に付けました。

カフスを半分に折り返せます。

セーターなどの重ね着の手元のポイントになります。

生地は綿100％の細い糸のヘアラインストライプ、

遠目で見ると無地のような単色に

近寄って見ると細いストライプに見えます。

主張の強すぎない着こなしの幅が広がる生地になります。

※身長160ＣＭでサイズ36（Ｓサイズに相当）を着用しています。

※身長168ＣＭでサイズ38（Mサイズに相当）を着用しています。

着用動画はこちらから↓

https://youtu.be/weBMvg6AUR4

HITOYOSHIメンバーの着こなしを

下記URL（ブログ）で紹介させて頂いております。

宜しければご覧ください。

http://hitoyoshicorp.com/blog/archives/1116